ケアビクスとは、体と心のケアと健康づくりを目的に、高齢者や障がいのあるかた向けに開発された有酸素運動です。いすに座ったままできるので、自分のからだ・体力に合わせて負担をかけずに、安全に楽しく無理なく、かつ効果的に運動ができるのが特徴です。
今まで運動を諦めていた方もできることから、運動できる喜びから元気をとりもどし、気持ちが元気になることでさらに体も動くようになるなど、自分に自信を持てるようになり、結果しあわせを感じていただけ、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上にもつながる、体も心も健康になるのが「ケアビクス」です。
ケアビクスの主な特徴
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好きな音楽に
合わせて運動音楽を聞きながら運動すると、脳を元気にするホルモン「セロトニン」が増加します。
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コミュニケーションを
とりながら楽しく支導員※が一人ひとりの名前を呼んで、握手から始まるケアビクス。参加者と会話を交えながら運動します。
※ケアビクスではインストラクターを「支えながら導く」という意味で「支導員」という呼称を用いています。 -
有酸素運動で
生活習慣病予防有酸素運動は血液循環をよくし、酸素をたっぷり脳に送りこむ働きもします。ケアビクスは有酸素運動の目安として自分の体力の50%(半分程度)で動きます。
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筋力トレーニングに
転倒予防ケアビクスは、下肢の筋力を向上させる運動も取り入れています。
ケアビクスをはじめた車椅子の方が、歩いてトイレに行けるようになった、など嬉しい効果も。
気持ちが元気になることで、体も動くのです。まだまだやれると自分に自信が持てるようになることも大事です。
ケアビクスは、今まで運動を諦めていた、高齢者の方や、障がいを持った方でも安全にできる有酸素運動。みなさんも好きな音楽をかけながら、心と体のケアを楽しむ、「ケアビクス」を始めましょう!
ケアビクスの運動の仕方を見てみましょう
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ケアビクスと脳トレを組み合わせ、認知症の予防に!
間違うことも楽しみながら笑顔と笑い声あふれる内容で免疫力アップにも効果的です。 -
転倒予防に大切な、下肢の筋持久力がつき、つまずきにくい脚づくり、疲れにくい筋肉をつくります。
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ケアビクスは有酸素運動なので、全身持久力が高まり、心肺持久力が向上し、体力もつきます。
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血糖値を下げる、血圧を正常に、善玉コレステロールを増やし、寝たきり第1位の脳血管疾患を予防します。
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普段運動不足の方も、椅子に座って安全に、無理なくできる適度な運動により、ストレス解消につながります。
「ケアビクス」考案のきっかけ
ケアビクス考案のきっかけは、もともとエアロビクスのインストラクターで指導を行っていたケアビクス代表 瀧口晶恵に、特別養護老人ホームから「うちのホームのお年寄りのために、エアロビクスのように元気が出る運動を教えてほしい」との依頼が飛び込みました。
お年寄りの方々と直接ふれあう中で、「運動をしたくてもできないでいる人がたくさんいる」ことに気づかされ、それからというもの、今までのエアロビクスの経験と知識を活かし、お年寄りの体力や障がいに配慮し、無理なく椅子に座って安全にできる、体も心もケアできる有酸素運動として、ケアビクスの研究・普及に邁進してまいりました。
ハワイやハンガリーなど海外でも講演を行い、いまや全国に広がりつつあります。
「ケアビクス」の命名の由来
ケアビクスの名前の由来は、「ケア」と、私がインストラクターをしていた「エアロビクス」をミックスした造語です。
- 介護予防・認知症予防に無理なくできるので、「老人クラブ」や「老人福祉施設」様にて
- 健康増進・運動不足解消に、イスに座ってできるため「オフィス」にて
- 「市町村」様 主催の健康増進イベントにて